情報と社会学期末レポート
とりあげるテーマ→WinMXから生じる著作権侵害
理学部計算機科学科2回生(033103) 寺井啓晃 mail
g033103@cc.kyoto-su.ac.jp
※前置き
◎私はWinMXをより正確に調べるためにインストールや検索を行っておりますが決して著作権を侵すような行為は行ってません。
◎説明をわかりやすくするためにスキャンした画像を使用しました。
社会の情報化に伴って起こった事件→ 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は28日、ファイル交換ソフト
であるWinMXを使い、著作権者に無断でビジネスソフトなどを不特定多数のインターネットユーザーに送信し得る状態に置いたとして、
京都府警ハイテク犯罪対策室・山科署・五条署が東京都と埼玉県の男性2人を著作権侵害(公衆送信権の侵害)の疑いで家宅捜査し、
同日逮捕した。
法的観点
まず交換ソフトであるWinMXとは何か?→WinMXとはサーバーを経由し直接ファイルを交換しあうソフトである。つまり
パソコン同士のやりとりである。交換できる物は音楽ファイル、動画ファイル、ZIP形式に圧縮されたファイル、テキストファイル、ゲームソフト
、エミュレーターなどなど交換できないものを探すのが難しいくらい交換できる種類が多すぎる。
ここ最近WinMXが出るまではnapster(ナップスター)やGnutella(グヌーテラ)といった
交換ソフトが繁栄していた。音楽の共有のみをするnapsterは全米レコード協会(RIAA)に訴えられて使用できなくなってしまった。
GnutellaはWinMXと似たようなツールであるが使いにくさがあり、そこまで爆発的な人気は誇らなかったがNapsterの人気が衰えた時
Gnutellaの人気は急上昇した。しかしWinMXは2バイト文字が利用できるし検索がすごくスムーズで日本語パッチが簡単に入手できる
という理由で現在ではWinMXはすごい数の利用者人数になっている。このソフトがフリーウェアということもあってか
いまでも使用してる人のが増加しつづけてるらしい。
では法的観点から見てどんな法律にかかわってくるか?→この事件で起ったビジネスソフトを不特定多数の
インターネットユーザーに送信する行為を著作権侵害を侵していると言えます。
WinMXのような交換ソフトで音楽CDから作成されたMP3ファイルやこういったビジネスソフト等が交換されていることは、
公衆送信権(著作権法第23条の2)および、送信可能化権(著作権法第96条)を侵害していると言えます。
例えば、自分の所有してる音楽CDをMP3にして聞いたりするのはなんの問題もないですがインターネット上にあるMP3ファイルをDLして
聞くのはこの著作権侵害にあてはまります。
WinMXというソフト自体は違法ではないのか?→WinMXというソフトはファイルを交換する場を提供してるだけである
ので違法とはなりません。しかし交換されてるファイルのほとんどが著作権のあるもので違法な交換が行われています。
倫理的観点
ユーザーはどのような意識でWinMXを使用してるのか?→WinMXを使用するにあたってユーザーの意識は
『CDショップやレンタルビデオ店などに行かなくてもWinMXを使えばなんでも手に入る。』『日本の法律は甘いしどうせ捕まるはずがないだろう』
『何万人ものユーザーが使ってるし大丈夫だ』、『photoshopとか手を出せる値段じゃないしWinMXで手に入れる』というそんな意識だと思います。
日本の法律は他の国に比べまだ出来上がってないと言っても過言ではありません。WinMXを使用するユーザーはnapsterの
ように使用不可能にならなければ使用することはやめないでしょう。しかし使用ができなくなってもまた新しいソフトが出てくる・・・。まさにイタチゴッコ状態です。
誰が悪いのか?→このWinMXを使用するユーザーがもちろん一番悪いと思います。がWinMXをやれ!と言ってるかのような人も悪いと思います。
そうなってるのはインターネットの様々なWebページだけではありません。最近本屋へ行ったら、WinMXのやり方が細々と載ってた本を
見つけた時はショックでした。それを本にしてしまう人も悪いがなぜこういう本を普通の本屋などに置かれてるか疑問でなりません。
国もいち早く対処すべきだと思います。
技術的観点
WinMXの使用するにあたって技術的なものは必要なのか?→WinMXの使用は非常に簡単でありインターネット初心者
でもできてしまう恐ろしい代物だ。欲しいファイル名を打ち込み検索したら検索した結果が出ればDLできる。非常に簡単である。正直技術
らしい技術は必要ないでしょう・・・。例えば非常に有名なアーティスト「宇多田ヒカル」を検索してみよう。するととんでもない数のファイルが
検索結果として出てくる。

検索結果出てきた数はなんと1238件!!これには宇多田ヒカルだけでなく他の音楽のアーティスト達は決していい気分じゃないだろう。
自分が一生懸命作った曲が無料で流れてる・・・。そうなったら曲の創作意欲を全くなくしてしまう。そして音楽業界が衰退していってしまう。
いやもう実際音楽業界は衰退してしまってるのかもしれない。
しかしWinMXはそこでとどまらない。なんと製品版のソフトがそのままDLできてしまうというまさに無法地帯である。これは最近調べて
知った事ですがひどいことにシリアル集までおいてあるというのです。シリアルとは体験版のソフトを製品版にするときに打ち込むコードだ。しかし
本来ならメーカーに金を納めて製品版にするコードを送ってもらうのが普通であるがこのシリアル集のシリアルを使えばただで
製品版のソフトになってしまう。違法性の高いシリアル集も、ある特定の言葉を入れれば大量に検索結果がでてくるのにショック
をうけました。私が試しに検索してみたが28件も出た。

(このレポートは掲示板提出ということもありますので先生以外の人も見る可能性があると思うのでシリアルの調べ方は
公にしないほうがいいと思うのでモザイクをいれさせてもらいました。)
サーバーの技術→さらに驚くことにWinMXはサーバーは一つにとどまらず何個もサーバーが存在し自分で追加していくとより正確に
欲しいものが手に入ってしまう。しかもサーバーは入れ替わりがはげしくこの調子で誰も歯止めをかけないと
サーバーも増えつづけるに違いない・・・。
回線技術の発達について→回線の技術も発展しひと昔前なら最も多かったのは64kbpsのISDN回線でしたが最近では1.5kbpsのADSLや
CATVや光ファイバーなどが普及してきて高速回線同士なら非常に早くでファイルの交換が可能になります。それに回線がはやくなればなるほど、
より膨大なファイルの交換が可能となってしまいます。
感想
今回WinMXを取り上げていろいろ調べてみましたがまさにWinMXはインターネットが作り出した悪魔の産物
と言っても過言ではないでしょう。やりかたも初心者でも適当にインターネットで検索すれば簡単にわかるし
日本語パッチも容易に手に入る。このような状況を打破するには日本の法律がしっかりと完成すること
と、ユーザーの著作権に対する意識の改革さらにはメーカーは違法ユーザー対策のために
コピープロテクトをしっかりしていくべきであると思う。とりあえずユーザーはインターネットをする前に
著作権を勉強すべきだと思う。